我楽多日誌

日常のあれやこれや。最近は主に作ったお菓子と読んだ本(主に漫画)。手工芸系も昔は合わせて書いていましたが、別ブログ(https://riko122.blog.fc2.com/)になっています。日常のつっこみは最近はTwitterです。

『鋼の錬金術師 15』 荒川弘著

過去話。エドにはホークアイさんが過去のことを語っているわけですが、漫画の方は視点がロイとかスカーとかありで広く過去が語られましたね。そうだったのかーと思うことあり、こういう人だったのかーと思うことあり。

ホークアイ
ほほう。ホークアイさんのお父さんがロイの師匠だった、と。
師匠は軍の狗のロイには教えることはない、という感じでしたが、ロイが成長してから授けるつもりだった辺り、ロイはそのうち軍の狗じゃなくなるだろうと思っていたのでしょうか。
師匠の娘だったんだし「リザ」と大声で呼んでる(呼んだのはロイだと思ったのですが……)ので、大佐とホークアイさんは昔から知り合いだったのかーと思ったのですが、お墓前でのやりとりからすると、この時に初めて会ったのでしょうか。
そして当時ホークアイさんは親戚を知らない、と。お偉いさんの孫でしたよねえ?それがわかったのはいつだったんでしょうか。

・軍の錬金術師達
本当に本当に辛かったんだろう、アームストロングさん。
そして、逃げるイシュヴァール人は許さなくても、アームストロングさんのことは見逃すキンブリーさん。……キンブリーさんは何の疑問もなく人殺しをしてのける人ですが、それでも彼なりのスジ(仕事と言うか本分を貫き通せ、というような)は通ってる……と思ったら。むー。最後賢者の石のために仕事と関係なく人を殺しちゃった辺りがねえ……。
グラン大佐。スカーに殺された、として以前に話題に出た方ですね。何だか格好よかったですね。この辺の「流れ弾」辺りのやり取りが好きです。

・リゼンプールは羊毛の産地
……いやつい反応してしまって。

・アメストリスの医者達
イシュヴァール人の治療をし続けていたウィンリィの両親と、研究が実ったのは嬉しそうだけどそれが戦争に使われることが辛いんだろうマルコーさんと、医者なのに何故人殺しをしているのかと自問するノックスさん。
「何故人殺し」は、人に幸福をもたらすべき錬金術が「何故人殺し」に使われているのか、というようにも問われていますね。

・スカーとスカーの兄ちゃん
この国の錬金術は何がおかしいんですかー?それが肝のような気がしますね。
そして私はずっと腕だけが証拠であるなら、ウィンリィの両親を殺したのはスカーではなくてスカーの兄ちゃんなのではと思っていたのですが。……スカーであることが確認されました。あらまあ。

戦争だからか知れませんが、突撃しろと言い張る馬鹿な上官とか、悩みながらも部下を見捨てなかった人とか、銀河英雄伝説を思い出す時がある巻でした。

そしておまけ漫画。……実写になる場合の大佐の役者のネタでウケてしまいました。
ところでここまで読み終えてから見たカバー下の背表紙は……ほぼ想像通りでした。