我楽多日誌

日常のあれやこれや。最近は主に作ったお菓子と読んだ本(主に漫画)。手工芸系も昔は合わせて書いていましたが、別ブログ(https://riko122.blog.fc2.com/)になっています。日常のつっこみは最近はTwitterです。

『エロイカより愛をこめて 30,31』青池保子著

ようやく最新刊まで買い揃えられた。30巻は「ビザンチン迷路」の完結編+「Z」の最終話。

ビザンチン迷路は……珍しく少佐のポカを見たなあという気がした。朝刊戻している間に電話をジェイムズ君に奪い取られるなんて。まあA君の力不足といえばそうなのだが……でもなあ、やはり少佐のポカだろう。
ミーシャと少佐は敵対しているけど、対エロイカという意味では共謀したりしているのが楽しい。なんか少佐がミーシャにサービスいいなあと思ったら、絨毯を買ってもらいたかったからだった辺り……、少佐現金。でも絨毯を誰かに買わせようとする辺り、律儀だよな。……自分では買わないが(笑)。
しかしいかにも怪しいトルコの青年達は、過激派だったのかー。長い間傍にいてじいさんの面倒を見るなんてけっこう気が長いなあ。青年といえば、床屋の息子の青年がいいなあ。
そして、ミーシャが自分を信用せず停電させたことについて「正しい判断だ」と言う少佐が大好きだ。(しかしまあ、客観的に見ても、ミーシャの行動は正しかろう。最悪の状況を想定すべき立場の人達なんだし)
一番ウケたのは、ミーシャ=時々爆発するやかん、かな。やはり。

「Z VI」。今ひとつZ君が主人公っぽくなかったというか……。少佐視点が多かったなあ。やはり最終話ということで色々まとめに入ったからだろうか。Z君は相変わらず少佐頼ってるなあ(笑)。
ところでB君がちょっと可哀想だった。彼はおそらく読者に「燃料電池」を説明するためのスケープゴートになったわけだろう。

31巻。オール番外編で、まずビザンチン迷路のその後。伯爵と絨毯屋が知り合ってちょっと楽しそうだ。
その次、少佐がケーキを焼く話。……屋内改修業ならうまくこなすだろうと思ったが……考えてみれば、ケーキだって理科の実験のごとくうまくこなすよな、少佐は。それにしても真面目だよなー、少佐。しかし、意外に少佐って周囲の人と仲良くなれるのだなあ、と思った。
それから執事と少佐の話。……不審と思うと尾行までしちゃう難儀な主人に仕えてしまったものだねえ、執事さん。でも犯罪はしないと信じられておりますな。
モミの木の飾り付けを楽しそうにする少佐が可愛い。クラウス少年で少佐の少年時代を見た気分にもなれて、色々美味しい話だった。
しかし美味しいといえば。少佐の作ったケーキが食べたい……。