職場の人に聞かれた。
「公文書とかで書く字は……楷書?」
「そうです」
「ちょっとくずした字は……」
「ちょっとくずれたのが行書で、とってもくずれたのが草書。(大雑把に言うと)横長なのが隷書で、ハンコに使うみたいなのが篆書です」
それを聞いた、別の子(大学では中国文学をやっていたらしい)が言った。
「楷書とかって、日本独自ですか?」
「いや、中国です。秦の始皇帝が公式文書に用いたのが篆書で……」
そもそも、隷書・篆書は、元は日本に入ってきてもなかったと思うが。
近世になってから芸術として書くようになってきたんじゃなかったっけ。
で、何が言いたいかというと、普通、書体についての認識ってこの位なんだー、と思った、ということです。