我が家では父の部屋が居間の隣にあった。
早寝の父の部屋がそこであると、夜居間を使いにくい。
夕食は母の部屋で食べていたし、
Wiiは音量をかなり絞ってやっていたし、
夜電動泡立て器を使う時は自分の部屋でやっていたし、
母と夜食をしようにもバリスタ動かすと父が起きてきたりしたし、
朝ご飯のため、ホームベーカリーを動かすと父が起きてきたりしたし。
大体昼間家にいるのは母なんだから、日当たりのいい部屋を母の部屋にすべきじゃ。
……ということもあって、父と母の部屋を入れ替えることにした。
まず母の部屋のものを私の部屋と居間に動かした。
母のベッドも居間に移動。現在、母は居間に寝ている。
そして、この機会に父もベッドにすることにしたので注文した。
そのベッドが木曜日に届いた。何しろ荷物が多い人なので、収納力が高いやつにした。
さて、ベッドの台座部分は父が一人で組み立てたそうだ。
残りは一人では無理ということで、私の帰宅後に残りの組み立てをやった。
私が板を抑え、父がネジを回す。一通り仮止めできたあと、父が
「どうも回りにくいんだよなあ、プラスドライバーもっと大きいやつかなあ」
と言い出した。
そのため、ドライバーセットを持ってきて、予備のネジを使ってどのドライバーがあうか確認しようとしたら。
「…おとーさん、このネジ、プラスじゃなくて、六角レンチじゃん…」
しかも六角レンチ、組み立てベッドのネジと一緒に入っていた。
六角レンチのネジをプラスドライバーで。……そりゃあまわらないわけだよな。
「むしろ、そこまでよく回したね…」
感心するわ……。
父は、説明書の字が小さくて見えなかったと言い訳したが。いや、ネジ見てわかるだろ?
「台座の方はプラスドライバーだっただろ?」
……いや、一部はプラスドライバーだったけど、ほとんど六角レンチ……。
そうして、その後は無事六角レンチでネジをしめ、ベッドのマットも乗せて出来上がったかと思ったら。
部品が余っている。
「?」
……台座部分の真ん中に補強用の棒が一本入るのに入れてなかった……。
幸い、全部やりなおしではなく、ベッドマットをどかし、ベッドを心持ち移動しただけで、棒を入れることが出来た。
説明書をどうやって読んでいたのか、父よ。