先週の日曜日の朝、ゴマパンを焼いた。そして朝ご飯として焼きたてを食べた。
日中、母と買い物に出掛け、帰って来たら、父が先に戻ってきていた。
「お昼ご飯食べた〜？」
と母が訊いたら、
「うん、ゴマパンを食べた」
と父は答えた。
「パンがあってよかったわね、りこもお昼パンで食べちゃえば」
と母は言った。その後、サラダや飲み物などを準備してさてパンをトーストしようと思ったら。
ゴマパンを入れていたと思しきビニール袋にはゴマしか入っていない。
「おとーさん、もしかしてゴマパン全部食べちゃった？」
「うん、テレビ見ながらつまんでたら、いつの間にかなくなってた」
半斤はあった筈なんだがなー……。
しょうがないので先週の日曜日のお昼ご飯は炭水化物なし。
金曜日、職場で働いていたら、母からPHSに電話があった。
土日に山に行く予定になっている父が、何の食料も用意していないと言う。
「日曜日のご飯用に、ゴマパンを焼いて欲しいって言ってるんだけど、今日帰ってきてから焼くんじゃ間に合わないわよね？」
と言われたので、「おとーさん、明日何時に出るの。五時？じゃあ、帰ってからでも間に合うよ。四時ごろ焼けるようにしておけば、出かけるまでにはさめるし。でも四時じゃ私起きてないからパンケースから出すのとか自分でやるように言って」と答えた。そしたら母は言った。
「え！作ってあげちゃうの！？そんなに甘やかせていいのかしら……」
……どうも母は「いきなり言われたって、間に合わないよ！」と私に言わせたかったらしい……。
いやでも間に合うしねえ……。
しかし、結局、帰る時に帰るコールを入れたら作らなくていいことになっていたのだが。
