我楽多日誌

日常のあれやこれや。最近は主に作ったお菓子と読んだ本(主に漫画)。手工芸系も昔は合わせて書いていましたが、別ブログ(https://riko122.blog.fc2.com/)になっています。日常のつっこみは最近はTwitterです。

『吉原御免状』隆 慶一郎著

劇団☆新感線の舞台を見て、原作を読もうと思いました。で、図書館で借りてきました。借りていた期間は確か11/13〜27。

面白かったです。主人公である松永誠一郎のイメージは舞台と変わらなかったなあ。
いや、舞台の松永誠一郎が原作とイメージが変わらなかったと言うべきでしょうが。まあ、舞台を先に見たので舞台のイメージを引きずって読んでしまった可能性もあります。

舞台では女性3人(高尾・勝山・おしゃぶ)の役割がなんだかよくわからなかったのですが、原作ではちゃんと分担が出来ています。
ていうか原作でああ出てきていたら、舞台でも3人出したくなるのも当然かとは思います。
でも舞台だと高尾の存在意義がよくわかりません。いや誠一郎が勝山と恋に落ちているかのようだったので。
おしゃぶも予知能力はあるけど、焼餅焼きのただの子どものようになっていたし。誠一郎がおしゃぶに好意を持っているところがいいと思うんだがなあ。舞台ではどちらかというと鬱陶しがっていたような……。
あ、おばばさまも舞台だと蛇足なような気がちょっと。説明を簡単にするためか、おばばさま、長く生きている人になっていたしなあ。

そうそう、高尾と言えば、小説を読んで「高尾ってあの高尾かあ!」と思いました。
いや、別に歴史にも落語にも詳しくないので、そういった方面でそう思い至ったわけではありません。現在Wingsで連載中の漫画(『鬼外カルテ』碧也ぴんく著)に出てくるのです。ええ、どうせ私の知識は概ね漫画。

但し、結末の盛り上がりについては、舞台の方が上だったなあ……と思ったら、amazonのカスタマーレビューによると、小説の吉原御免状には続編があるのですね。そしてそちらも大オススメらしい。読もう、そのうち。