父「おかあさん、双子の兄弟で野球やってる漫画、なんだったっけ」
母と私「タッチでしょ」
父「今度また映画になるらしいぞ」
母と私「なるんじゃなくて、なったんでしょ」
父「いや、前になったのと別になるらしいぞ」
私「だから、今回作ったやつももう公開してるでしょ。おとーさん、情報古過ぎ。半年前くらいから話題になってるじゃん。カルピスのCMとかでも出てたし」
父「そうか。映画見たいよなあ」
母「見たくない。あれは漫画がいいのよ。実写の映画なんてみたくない」
父「そうか。りこ、漫画持ってるか?」
私「持ってない」
正確には、持っていたが、1〜12巻を人に貸したら返って来なかったため、残りの巻も手放したのだった。
ちなみに数年前、アニメの映画版(大学編?そんなものがあるともその時まで知らなかった私……)をテレビで一人で見た父は「南ちゃんみたいな幼馴染がいたらいいよなあ」といたく感動し、私に「お前この漫画のコミックス持ってないのか?」と訊いて「持ってない」と言われている筈なのだが、覚えてないようだ。
さて、話は今朝に戻って。
父はその後「コミックス……買おうかなあ……」とぶつぶつ言っていた。自分で「買おうかなあ」というだけ偉いな。
というのも、ちょっと前のことだ。
母は私がタッチのコミックスを持っていると思っていたらしいのだが、持っていないと知るや「買いなさい」と言った。「買おう」ではない。「買いなさい」だ。
しかしその母も父が読みたがっていると見るや「買ってあげようかしら……」などと言い出した。
さて我が家はタッチのコミックスを買うのか? 誰が買うのか? サンデーコミックス版か、文庫版か、完全版か?
……まあ、私が文庫版を買うような気もする……。