多分イタイ話になるので、イタイ話が苦手な方は読まないで下さい。
教室内に爆発物が投げ込まれるという事件があったようだ。
発生直後には「爆竹らしきものが」と、書かれていた。
教室、爆竹、爆発。……中2の時のことを思い出した。
休み時間、教室で本を読んでいたら、ものすごい音がして耳が聞こえなくなった。
幸い、しばらく後に耳は聞こえるようになったのだが、一体何事が起きたのかと思った。皆も多分「何事が?」という感じでいた。
そんな中Aくんが席からガタッと立って、スタスタと教室から出て行った。その直後、彼の背中に向かってBくんが叫んだ。
「A、指が落ちてる!」
……思い出すだに……ううううう。
その後、担任の監督の下、生徒は全員廊下に出されたのだが、その間に一人の教員が教室の中に入っていった。……指を拾いに。(二本だったろうか)。
本人と指は救急車で運ばれ、確か五時間とかかけて手術をしたそうだ。
何でもその頃爆竹が流行っていたようで、その前日とかにも焼却炉に爆竹を入れた人とかもいたそうだ。その時は、AくんとBくんとで、Aくんの手のひらの上で爆竹を解体していたとかなんとか。
それにつけても自分の指がふっとんだのに黙ってスタスタと保健室に行ったAくんの態度は見上げたものだが、しかしそれ以前に何故そんなことを手のひらの上でやるかな、Aくんは……。